不妊治療のために胚盤胞移植にチャレンジした女性にとって、
妊娠できたかどうかは、一日も早く知りたいことでしょう。


ですが病院では、胚盤胞移植後、
2週間を経過してから妊娠検査するところがほとんどです。

 


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そこで今回は、胚盤胞移植とフライング検査について、お話したいと思います。

 

胚盤胞移植の方法

 
胚盤胞移植とは、体外受精の手法の一つで、受精卵を5~6日培養し、
胚盤胞という状態まで成長させてから、子宮に戻すことをいいます。


自然妊娠をする際、卵子と精子は卵管で受精し、その後細胞分裂を
くり返しながら、時間をかけて子宮まで移動してきます。

 


子宮内膜に到達するときに、受精卵は胚盤胞まで成長しているものなので、
体外受精でも同じ状態まで成長させ、着床率をあげることが、この手法の目的です。

 

盤胞移植の着床率

 
体外受精には、「初期胚移植」と「胚盤胞移植」という方法があります。



初期胚移植は、受精後2~3日培養し、
受精卵が4つから8つに分割された状態で子宮に戻します。



 
この初期胚のすべてが胚盤胞まで成長するとは限らず、
着床率をあげるために、複数の受精卵を子宮に戻すのが普通で、
双子以上の多胎妊娠が増える要因になっています。


一方の胚盤胞移植は、着床可能な状態まで受精卵を観察できるため、
中でも良質なものを一つ選び、子宮に戻すことができます。

 

また、女性は排卵後、着床に備えて身体の準備を整えていますので、
そのタイミングで胚盤胞移植を行うと、より着床率をあげることができるのです。


ただし、胚盤胞移植は胚盤胞のグレードや女性の年齢、医師の技術力に
よって着床率が変わるので、成功確率は20~30%といわれています。
 

フライング検査とは

 
胚盤胞移植後に妊娠しているかどうかを判定するのは、
施術して2週間後の血液検査です。


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ですが実際には、この妊娠判定日を待たずに、市販の妊娠検査薬を
使って陽性反応を確かめる女性が少なくありません。


 

これを「フライング検査」といいます。

市販の妊娠検査薬は、着床後に増えるhCGホルモンの尿中濃度を
はかることで、陽性か陰性かを判定します。

 


一般的には、尿中のhCGホルモンの濃度が50mIU/mLになると、
陽性反応が出るようになっています。


ただし、一般的な妊娠検査薬は、生理予定日から1週間をすぎないと、
正確な判定が下せないことが明記されています。


 

そのため、市販されている早期妊娠検査薬をおすすめします。
 

フライング検査で陽性反応が出る時期

 
胚盤胞移植を行った後、実際に着床するタイミングには個人差があり、
大抵の場合は移植して3~5日で着床するといわれています。


着床すると、女性の体内ではhCGホルモンが増え始め、
着床して3日たつころには尿中濃度が約25mIU/mLに、
着床して5日を経過するころには約50mIU/mLまで、
濃度があがるといわれています。


 

市販されている一般的な妊娠検査薬なら、hCGホルモンの
検出基準になる、胚盤胞移植して5~7日目に試してみると、
陽性反応が出るかもしれません。


また、hCGホルモンの尿中濃度が255mIU/mLでも判定可能な
早期妊娠検査薬なら、もう少し早くフライング検査をすることができそうです。

 

参照:前駆陣痛は夜なぜ?期間は長い!

参照:双子妊娠の確率!エコーいつわかる?

 

フライング検査の反応がすべてではない

 
とはいえ、フライング検査は、病院の血液検査とは違い、
尿中のhCGホルモンの濃度で陽性・陰性を判定しています。


採卵のために排卵誘発剤を使っていた場合、hCGホルモンが
含まれていますので、その影響で陽性反応が出たことも考えられます。

 


それとは別に、フライング検査で陰性が出たとしても、着床の時期が
ずれてhCGホルモンの濃度が低かっただけという可能性があります。


フライング検査は、参考にしかなりませんので、確定診断は
胚盤胞移植後2週間を待ち、病院できちんと受けてください。