不妊治療のために、胚盤胞移植を受ける女性が増えています。


そこで今回は、胚盤胞移植とは何か、陽性反応が出るまでに
どれくらい時間がかかるのかなどについて、お話したいと思います。
 

胚盤胞移植とは何か

 
胚盤胞移植とは、体外受精や顕微授精で用いられる手法の一つで、
受精卵を5~6日培養し、胚盤胞という着床するタイミングの状態まで
育ててから、子宮に戻す手法です。


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かつては、受精して2~3日後に4つから8つに細胞分裂した
受精卵を戻す「初期胚移植」が主流でしたが、胚盤胞まで

分割できない受精卵も多く、着床の確率をあげるために複数の
初期胚を子宮に戻していたことから、双子以上の多胎妊娠が
多くなることが課題となっていました。

 


胚盤胞移植は、初期胚よりも受精卵が成長しているので、
一つでも着床する確率が高く、チャレンジするご夫婦が増えているのです。
 

胚盤胞移植の進め方

 
成熟した卵子を採卵した後、精子と受精させ、
5~6日は受精卵を体外で培養します。


受精卵が胚盤胞まで成長したタイミングで、子宮に移植します。

 

胚盤胞移植の場合、一度に複数の受精卵をつくり、培養する過程で
成熟したものを選別できるので、良質なものを選ぶことができます。


また、自然妊娠で受精卵が子宮に到達する状態まで
成長したものを戻すので、子宮内膜に着床しやすくなるのです。

 

胚盤胞移植で妊娠反応が陽性になるタイミング

 
胚盤胞移植を行った後、病院で判定が行われるのは、ほぼ2週間後です。



とはいえ、それを待たずに、市販の妊娠検査薬を使って
「フライング検査」を行う女性も少なくありません。

 

胚盤胞移植は、受精卵の成長に合わせて行われますが、
実際に着床するタイミングには個人差があります。


胚盤胞移植は一般的に、
受精卵を移植して3~5日の間に着床まで進むといわれています。


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妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンの濃度で陽性か陰性かを
判定しますが、着床の3日後には約25mIU/mL、
5日後には約50mIU/mLになるといわれています。

 


市販されている妊娠検査薬で陽性反応が出るのは、
尿中のhCGホルモンが約50mIU/mLになってからなので、
移植直後にフライング検査をしても、陽性になることはありません。



また、すべての女性が着床痛を感じるわけではありませんので、
妊娠が成立していたとしても、症状を感じることはまれです。

 


そのため、早く結果を知りたいと思っても、胚盤胞移植をしてから
5日から1週間は我慢して、その後に試してみ方が正確な判定ができるのです。


ただし、市販されている通常の妊娠検査薬は、生理予定日から
1週間を過ぎないと診断できない旨、説明書に明記されています。

 


これは、尿中に妊娠の兆候を示すhCGホルモンが
出るようになるまでに、時間が必要だからです。


より早く結果を確かめたいなら、早期妊娠検査薬を使うようにしましょう。


 

ですが、それが確定診断にならないことは、きちんと念頭においてください。

参照:妊娠6ヶ月の体重増加の平均と目安!

参照:妊娠後期お腹の張りと胎動!

 

排卵誘発剤の影響で陽性になることも

 
とはいえ、早期妊娠検査薬で陽性反応が出たからといって、妊娠したとは限りません。


胚盤胞移植を行う際、一つでも多くの卵子を採卵するため、
排卵誘発剤を使う女性も多いものです。

 


排卵誘発剤にはhCGホルモンが含まれていますので、
それが早期妊娠検査薬に出てしまうことがあります。


市販の妊娠検査薬は、病院で使われるものとは違うので、
正確な判断はできないのです。


 

陽性反応が出たからといって、必ず妊娠しているとは言い切れないように、
時期が早ければ尿中のhCGホルモン濃度が低いので、
陰性だからといって妊娠していないと断言もできません。


妊娠を心待ちにしているひとにとって、2週間は決して短い時間では
ありませんが、確定診断が下る時期を待ちましょう。