子どもが欲しいと思ったとき、不妊治療に臨むときには、
排卵のタイミングを見極めることが大事です。

今回は、そんなときに役立つ「LHサージ」と呼ばれる現象から
排卵が起きるタイミングまでについて、お話したいと思います。

 

排卵が起こるしくみ

 
女性の身体では、毎月20~30個の原子卵胞が成長しています。


ですが、実際に成熟するのは、そのうちの1~2個です。


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原子卵胞が成熟して、その大きさが18~20mmくらいになると、
女性ホルモンの作用で卵胞の幕が破れ、卵子が卵巣の外へ飛び出します。

 

卵巣の外に出た卵子は、やがて卵管に吸い上げられ、卵管采に落ち着きます。

この一連の流れを排卵といい、健康な女性は月に一度の周期で迎えています。
 

LHサージとは何か

 
生理が始まると卵胞が成長し、成熟した卵胞から
大量のエストロゲンが分泌されるようになります。

そして、エストロゲンの増加を感知した脳下垂体から、
黄体刺激ホルモン(LH)も多量に分泌されるようになります。

 

こうした状態のことを、LHサージと呼ぶのです。
 

LHサージのピークとは

 
LHサージの分泌が始まると、体内のLHの数値が急上昇し始めます。


通常は14時間かけて数値が上昇し、値が高い状態を14時間続けた後、
20時間かけて減少していくといわれています。


 
排卵が起きるのは、LHサージの値がピークになるときで、
LHサージの分泌が始まってから、34~38時間ごといわれています。

尿検査でも調べることが可能で、尿中のLH値が20mIU/mlを超えると、
LHサージが始まったとされます。
 

LHサージと排卵検査薬

 
市販されている排卵検査薬は、
尿中のLH値が上昇すると、陽性反応が表れます。

 

陽性反応があるLHサージの間に性交渉を行えば、
受精の確率をあげることができるのです。


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精子は室内で2~3日は生きるとされていますので、
陽性反応が表れてから性交渉を行っても、
十分に妊娠の可能性を高めることができると考えられます。
 

LHサージがあっても排卵しないこともある

 
とはいえ、排卵検査薬が陽性であっても、排卵しないこともあります。


排卵検査薬は、LH量の増加を感知しますが、これは卵子が
成熟する際にエストロゲンの分泌量が増えることで出てくるものであり、
排卵を誘発するものではありません。

 

卵胞が成熟しても排卵する力がない、LHサージが長時間持続せず、
分泌量が十分でないことで排卵しないというケースもあります。

「黄体化未破裂卵胞症候群」で卵胞を囲っている幕が硬くなっている、
卵巣が癒着しているなども、卵胞が成熟しても排卵できない原因とされます。

 

ですが、いつもよりはLHが分泌されていることから、
排卵検査薬では陽性になってしまうのです。

参照:妊娠8ヶ月のエコー

参照:和痛分娩のデメリット

 

LHサージを活用して妊娠を目指すなら

 
それでも、LHサージを使えば、排卵日の予測をより正確に
たてることができますから、排卵検査薬を使うのはおすすめです。

ですが、女性の身体がデリケートですから、LHサージが起こる
時期や排卵のタイミングも、状況によって変化しやすいのです。

 

だからこそ、基礎体温表をきちんとつけ、体温の変化をチェックしながら、
排卵検査薬を併用してみることをおすすめします。

何度か試しているうちに、より正確な排卵日が予測できるようになるはずです。
 
また、排卵を誘発するのは卵巣だけでなく、
脳の性腺刺激ホルモンからも指令が出ています。

 

卵胞の成熟、排卵、子宮内膜の増殖など、妊娠に関わるすべての指令は、
視床下部にある脳下垂体から分泌されるホルモンの働きによるものです。

つまり、脳の状態も、健康に保つことが不可欠ということです。

 

卵巣と脳の二つにストレスをかけない生活を心がけ、LHサージによる
排卵のタイミングを見極められるようになりましょう。