生理が活発な20~40代の女性の約10%が、
子宮内膜症にかかっているといわれています。

晩婚化や初産年齢の高齢化に伴い、
年々、患者数も増加傾向にあるようです。

 

将来、妊娠や出産を考えている女性の多くが、
薬物治療を選択します。


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そこで今回は、子宮内膜症で使われる薬について、
説明したいと思います。
 

薬物治療とは

 
そもそも子宮内膜症は、再発性の慢性疼痛疾患であり、
閉経しない限り、根治はないとされています。

そのため、子宮内膜症の治療の基本は、手術で病変を切除することです。


 

ですが、症状が初期だったり、将来の妊娠・出産に備えて
子宮や卵巣を温存したり、不快な症状を軽減するために、
進行を緩める薬物治療を行うことも多いです。

 
薬物治療に用いられる薬もさまざまで、健康保険が
適用されるものには、リュープリン、ゾラデックス、
ナサニール、スプレキュア、ダナゾール(ボンゾール)などがあります。

 

生理中に注射する薬もあれば、点鼻薬で自己管理するものもあります。

リュープリン、ゾラデックス、ナサニール、スプレキュアは
GnRHa剤に分類され、強力な作用で閉経状態をつくります。

 

ダナゾール(ボンゾール)はステロイド剤で、
男性ホルモンに似た作用があります。

子宮内膜症の治療に低用量ピルを使うことがありますが、
これもステロイド剤です。

 

こうした薬剤を使うときには、どんな副作用が出る可能性が
あるのか、しっかり説明を受けておきましょう。
 

子宮内膜治療薬・ディナゲストとその副作用

 
子宮内膜症の治療に使われる薬剤の一つに、ディナゲストがあります。


ディナゲストは、卵巣から分泌されるエストロゲンの分泌の
増加を抑制する作用がある、黄体ホルモン剤です。

 

エストロゲンには子宮内膜を充実させる作用があり、分泌が
盛んになると、本来あるべきではない場所にできた組織も増大し、
痛みなどの症状を引き起こします。


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それを、防ぐ作用があるのです。

 
エストロゲンは排卵時期に合わせて分泌量が多くなっていくので、
ディナゲストは生理開始から2~5日後から服用を始め、
2mgの薬剤を1日2回に分けて飲むのが一般的です。

ディナゲストは服用期間を長くすると効果を発揮すると
いわれていますが、多くのひとに副作用が見られるのも事実です。

 

副作用として、不正出血や頭痛、吐き気、めまい、
ほてりを訴える女性が多いといいます。

不正出血が多いと、貧血になってしまうことがあるので、
長期間続くときには、お医者さまに相談しましょう。

 

子宮内膜治療薬・ルナベルとその副作用

 
ルナベルとは、2008年に登場した低用量ピルです。


黄体ホルモン薬であるノルエチステロンと、卵胞ホルモン薬で
あるエチニルエストラジオールの2種類が合成されており、
女性ホルモンの分泌をなだらかにする作用があります。

 

それにより排卵を抑え、卵巣や子宮を休ませることで、
病巣の拡大や悪化を防ぎます。

ルナベルは21日間飲み続け、
その後7日間お休みするというサイクルで服用します。

 

飲み始めるのは、生理が始まった日から5日目までの間です。

飲み始めのころは、不正出血や吐き気が副作用として
起こることがありますが、徐々に軽減されていきます。

 

子宮内膜治療薬・ヤーズとその副作用

 
ヤーズも低用量ピルの一種で、
子宮内膜症の治療に用いられることがあります。


ですが、副作用として血栓症が起こることがあり、
厚生労働省が文書で注意を呼び掛けています。

 

もし、子宮内膜症の治療にヤーズを勧められたら、
ほかの選択肢はないのか、副作用の発症リスクなど、
十分な説明を受けたうえで、服薬するかどうかを決めましょう。


 

また、ヤーズだけに注意が必要なのではなく、低用量ピルを
服用するリスクについても、十分に調べておくことをおすすめします。