子宮内膜症は、生理を迎えてから年数がたつにつれて
かかる女性が増え、40代でピークを迎えるといわれています。

 

その患者数は、昭和40年代と比較すると、約3倍にもなっているそうです。


スポンサードリンク





今回は、ピークを迎える40代の女性を中心に、
どのような治療が行われているのか、副作用の
有無も含めて、ご紹介したいと思います。

 

子宮内膜症とはどんな病気か

 
子宮内膜症とは、本来子宮の内側にしかない子宮内膜細胞
あるいはそれとよく似た細胞が、体のさまざまな場所で発生し、
そこに定着して増えてしまうという病気です。

 

生理が始まったときからかかる可能性があり、
完治するのは閉経後といわれています。

生理がある女性の10%程度は、子宮内膜症であるといわれているほど、
婦人科の病気の中ではポピュラーな病気です。

 

子宮内膜症には、腹膜や上記の表面に細胞が発生する
「腹膜子宮内膜症(腹膜病変)」、卵巣の内部に発生する
「卵巣チョコレート嚢腫」、腹膜の表面から少し埋もれた
子宮と直腸が癒着する「深部子宮内膜症(深在性病変)」、

子宮筋層内に発生する「子宮腺筋症」、肺や胸膜、横隔膜など
全身のあちこちで発生する「多臓器子宮内膜症」の5種類があります。
 

子宮内膜症の治療方法

 
子宮内膜症とは、現代の医学では、治療をしても閉経までは完治しない、
再発性の高い慢性疼痛疾患とされています。

そのため治療も、個々の女性の症状をできるだけ軽減することに
主眼が置かれています。

 

治療方法は大きく分けると、薬物治療と手術治法に分かれます。
薬物療法については後述するので、まず手術治法について説明しましょう。

子宮内膜症の手術治法には、根治術式と保存術式があります。

 

すでに妊娠・出産が終わっている40代の場合、
根治術式を勧められることが多いです。

 


スポンサードリンク




これは、病巣が癒着している部分や、卵巣すべてなど、
病変部をすべて取り除く方法です。

一方の保存術式とは、病巣のみを切除する方法です。
いずれも、開腹手術や腹腔鏡手術で切除されます。
 

薬物治療で用いられるピルについて

 
子宮内膜症を薬物治療する場合、ホルモン療法をすることが多いです。


これは、薬剤で一時的に閉経状態をつくることで、
病巣を小さくするという方法です。

 

子宮内膜症の病変が5~10cmくらいの大きさなら、
ホルモン療法で効果が出るとされています。
ホルモン療法で使われるのは、皮下注射か点鼻薬です。

皮下注射の場合は、生理の1~5日目から4週に1回ずつ、注射をします。

 

点鼻薬の場合は、生理の1~2日目から1日3回、
左右の鼻の穴に薬をスプレーします。

また近年は、低用量ピルを使う病院も増えているようです。

 

低用量ピルを使って、妊娠または閉経のホルモンバランスを
人工的につくることで、エストロゲンの分泌を減らすのです。

 
とはいえ、ホルモン療法は排卵を止め、生理をストップさせる
治療ですから、更年期障害と同じような副作用が出ることが多いです。

具体的には、のぼせや寒気、イライラ、頭痛、不眠などがあげられます。

 

子宮内膜症に漢方薬は効くのか

 
子宮内膜症の治療に、漢方薬を使う病院もあるようです。


漢方薬は対症療法として用いられることが多く、
子宮内膜症の原因といわれている冷え性や血行不良、
ストレスの緩和を目的に使われます。

 

即効性は期待できないものの、漢方薬の服用を始めて
1~2カ月が経過すると、体質改善により効果を
実感できる女性が増えてくるようです。


 
ですが、漢方薬が効くためには自分の体に合ったものを
使うことが大事ですし、病院によっては保険適用外になることもあります。

 

生理痛や排尿痛、腹痛、腰痛といった子宮内膜症の症状の
緩和に漢方薬を使いたい場合は、まずお医者さまに相談してみましょう。