子宮筋腫は良性腫瘍なので、それ自体が
命に関わる状態を引き起こすわけではありません。

 

ですが、子宮筋腫をそのまま放置しておくことで重い症状に
悩まされたり、不妊や流産・早産の原因になることもあります。

そのため、治療の方法として手術を勧められることもあるのです。

 


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そこで今回は、子宮筋腫の手術方法について、お話ししたいと思います。
 

子宮筋腫で手術が必要になる場合とは

 
子宮筋腫はできたからといって、
必ず治療を受けなければならない病気ではありません。

婦人科で治療を受けているのは、
子宮筋腫を発症した女性の10%程度といわれています。

 

中でも、症状が重かったり、悪性の可能性が否定できなかったり、
不妊の原因と考えられたり、分娩時に障害になることが予測
されたときには、手術を勧められることがあります。

 

これは、患者さんの年齢や症状の程度、妊娠・出産を希望するかどうかなど、
いろいろな条件を考慮して検討されます。

 

 

子宮筋腫の手術方法

 

 

子宮筋腫には、いろいろな手術方法があります。

まず、お腹を切って患部を直接見ながら行う「開腹術」があります。

 

手術時間が短く、直接患部を確認できるので、
確実で安全な施術が可能です。

大きな筋腫や数が多いタイプにお勧めで、筋腫以外に異常が
見つかった場合に対応しやすいこともメリットの一つです。

 

ですが、術後に痛みを伴うなど、身体への影響が大きいこと、
入院期間が長くなること、お腹に傷が残ることなどのデメリットもあります。
次に、「腹腔鏡出術」です。

 

これは、次章で詳しく説明します。
そして、「子宮鏡出術」です。

これは、お腹は切らずに、子宮口から内視鏡を挿入し、
内部の様子をモニターで確認しながら手術を行う方法です。

 


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子宮筋腫の中でも、子宮筋腫核出術に適応します。

膣からの施術になるため、お腹に傷をつけることがない分、
術後の痛みが軽く、回復も早いので、入院期間が短くて済みます。

 

ですが、この手術方法でできる筋腫が限られているうで、筋腫が
大きい場合は、数回に分けて手術をしなければならないこともあります。

また、ごくまれにですが、
子宮鏡手術から腹腔鏡や開腹手術に移行することもあります。

 
そして最後が、「膣式出術」です。

これは、お腹は切らずに膣から手術を行うもので、
子宮全摘出のみに対応します。


 
術後の痛みが軽く、入院期間が短くなるというメリットがありますが、
筋腫以外の異常には対応できないこと、過去に出産経験があり、
筋腫の大きさが成人の握りこぶしより小さいこと、手術の既往が
ないことなどの条件をクリアする必要があります。

 

また、開腹手術に移行することもあります。

 

 

腹腔鏡出術とは

 

 

腹腔鏡手術とは、お腹に数個1cm程度の穴をあけ、
そこから小型カメラや手術器具を挿入し、
内部を確認しながら手術を行うという方法です。

 

傷が小さくて済む分、痛みが軽減されますし、
入院期間が短いというメリットがあります。

その反面、子宮全摘出と子宮筋腫核出術にしか対応できず、
手術には医師の熟練した腕が必要です。

 

また、場合によっては開腹手術に移行することもあります。
腹腔鏡での手術を選択した場合の平均的な入院日数は、
子宮全摘出でも筋腫核出術でも、5~8日間とされています。

 

気になる費用は、20~25万円くらいです。

 

 

術後の後遺症や痛みについて

 

 

子宮筋腫の手術を受けた後、術式にもよりますが、
出血や痛みが続くことがあります。

ですが、時間の経過とともになくなっていくのが普通です。

 

とはいえ、子宮筋腫は再発率が約20%あるといわれている病気です。

腫瘍を全適したからといって、完治というわけにはいきません。

 

手術後も定期的に検診を受け、再発しても投薬治療などで
対処できるようにしておきましょう。