妊娠反応が出ても、
超音波検査で胎嚢が確認できないことがあります。


そこで疑われるのが、子宮外妊娠です。

 

通常、受精卵は子宮内腔の内膜に着床します。


ですが、それ以外の場所に着床してしまうことがあり、
それを子宮外妊娠と呼びます。


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子宮外妊娠の大半が卵管での妊娠で、中には卵管の
付け根や子宮頸管、卵巣、腹膜表面に着床することもあります。


 
子宮外妊娠の原因としては、卵管内の炎症などによる通過障害や、
受精卵を子宮内に運ぶ機能が衰えていることと考えられています。

 

過去に開腹手術の経験があったり、クラミジア感染症にかかったことがある、
子宮外妊娠をした経験があると、なりやすくなるといわれています。

とはいえ、事前に機能障害に気づくことは難しく、予防法は確立されていません。

 
子宮外妊娠は、出血や腹痛を伴うことが多いのですが、
ごく初期の場合、流産と同じような症状が出るので、
慎重な判断が求められます。

子宮外妊娠の出血の目安として、妊娠5週目、生理予定日から
一週間を経過したくらいの時期に、薄い血のようなものは、ごく少量出てきます。
 



この薄い血が、4~5日間、断続的に続くのですが、
腹痛を伴うことが多く、生理と勘違いする女性も少なくないようです。


また、妊娠7週目から12週目にかけて、多量の出血をしたときも、
流産ではなく、子宮外妊娠の可能性があります。

 

生理の量と同量あるいはそれ以上の出血があったり、
激しい腹痛や貧血がひどい、吐き気を伴うなどの症状を
感じたら、すぐに病院を受診してください。

 
また、子宮外妊娠の腹痛は、大半の女性が左右の脇腹か、
下腹部全体に感じているようです。

脇腹がチクチク痛んだり、下腹部全体に生理痛のような痛みを
感じたときには、注意が必要です。


 

そして、腹痛の感じ方の違いにも、意味があります。

チクチクした痛みを感じるのは、
卵管に着床して成長するときであることが多いのです。

人によっては、下腹部から肛門に突き刺すような痛みを感じたり、
片側の脇腹がギュッとつかまれたような痛みが出たり、
腰がだるいと感じることもあります。

 

卵管で胎児が育つために起こる痛みなので、
継続的であり、少しずつ痛みが強くなってきます。

そして、激痛が出るのは、卵管が破裂するときです。


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卵管破裂の痛みは相当なものですし、
大量の出血を伴うので、命に危険が及びます。


立っていられないほどの痛みを感じたら、
卵管破裂の可能性があるので、
すぐに救急車を呼んでください。


 

また、人によっては、卵管から少しずつ出血した血が
腹腔に溜まり、痛みが徐々に激しくなるという経過を
たどることもあるようです。


 
そうした事態を避けるためにも、尿検査で妊娠の陽性反応が
出たときには、すぐに病院を受診して、超音波検査を受けましょう。

そこで胎嚢や心音が確認できない場合、子宮外妊娠が疑われます。

 

経過観察をすることで、早期に子宮外妊娠が発見できます。
残念ながら、子宮外妊娠の場合、出産することは叶わず、
赤ちゃんは諦めなくてはなりません。

ですが、早期に発見できれば、待機治療や薬物治療を
選択することで、手術をしないで済むこともあります。

 

卵管妊娠の場合は、残念ながら手術が不可欠で、
卵管を除去するかしないかを選択することになります。

子宮外妊娠の手術は、着床部位の卵管を切除してしまう根治手術と、
卵管を切開して胆嚢を取り出すだけという保存手術の2種類があります。

 

根治手術を選択すると、再発のリスクは下がりますが、
切除した方の卵管での自然妊娠はできなくなります。

一方の保存手術を選択すると、その後の自然妊娠は可能ですが、
再発のリスクは高まります。


 

近年は、開腹手術ではなく、腹腔内鏡下手術を行う病院も多いので、
その後の家族計画も含め、どの方法を選択するのか、
家族で話し合って決めることをおすすめします。