身内に双子がいると隔世遺伝することが多いと
言われていますが、本当かどうかが気になるところです。

 

双子の隔世遺伝について考える前に、
その違いについて、まとめておきましょう。
まず、双子には「一卵性双生児」と「二卵性双生児」があります。


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一卵性双生児とは、1つの受精卵が成長の過程で
2つに分かれて、2人の赤ちゃんになるものです。

そのため、一卵性双生児の2人は、
性別や血液型、DNAがすべて同じになります。


 

一方の二卵性双生児は、受精卵が2つあり、
それぞれが成長する状態をさします。

そのため、性別も血液型もDNAも、当然異なります。
そして双子は、赤ちゃんが包まれている羊膜や
絨毛膜の数によって、妊娠のタイプが分けられます。

 

二卵性双生児は、2人の赤ちゃんは別々の胎盤と羊膜、
絨毛膜を持っており、別々な部屋で育ちます。

これを「二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)」と呼び、
ごくまれに、羊膜と絨毛膜は別々でも、
胎盤を共有するケースもあります。

 

ほとんどの一卵性双生児が該当するのが、
「一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)」です。

これは、2人の赤ちゃんは同じ絨毛膜の中で1つの
胎盤を共有しているものの、
羊膜だけは別々になっている状態です。

 

同じ胎盤を共有することで、2人の赤ちゃんの間で
栄養分の偏りが出るなどのリスクがあります。



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一卵性双生児の中でも、珍しいタイプに
「一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)」があります。

これは、2人の赤ちゃんで同じ胎盤と絨毛膜、
羊膜を共有しており、部屋が1つしかないので、
お互いのへその緒が絡まる可能性があるため、
経過観察を厳重に行う必要があります。


 
では、一卵性双生児と二卵性双生児を
自然妊娠する確率は、同じなのでしょうか。

日本で一卵性双生児が生まれる確率は、
全妊婦さんの約0.3~0.4%といわれています。

 

一方の二卵性双生児の場合は、
その確率が約1%までアップします。

そして、双子を妊娠する確率は、
実は年齢とともにあがります。

 

20歳未満で双子を出産する確率は0.63%
いわれていますが、お母さんが35~39歳になると、
その確率は21.7%となります。

これは、自然妊娠の場合は、加齢と共に排卵される
卵子の数が増えたことによる影響と考えられます。

 

また、高齢妊婦さんの場合、不妊治療で排卵誘発剤を使ったり、
体外受精の際に受精卵を2個戻すなどの方法で、
二卵性双生児を授かる確率がアップしているのも事実です。


 
では、双子の妊娠に遺伝性があるというのは、
本当なのでしょうか。

まず、一卵性双生児については、偶然で誕生するもので、
遺伝性はないといわれています。

 

遺伝性があるのは二卵性双生児の場合で、
必ずしも隔世遺伝するものではないようです。


また、双子の遺伝に関しては、母体となる女性の体質にも
関係あるようで、通常、1カ月に1個排卵される卵子が、
ホルモンバランスの関係で2個以上排卵されることから、
双子を授かりやすくなるといわれています。

 

つまり、女性側の親族の中に、二卵性双生児がいる場合、
体質が遺伝する確率が高いのです。


 
もし、自然妊娠で双子を授かる確率をあげたいのであれば、
生活習慣を変えてみるのも一つの方法です。

乳製品を意識して食べ、インスリン様成因子(IGF)や
人工成長ホルモン(BGH)
を増やすと、
双子が妊娠しやすくなるという説もあるようです。

 

また、身長と体重で算出する、ボディマス指数(BMI)が高いと、
双子が妊娠する確率がアップするといわれています。


 
近年、厚生労働省が妊娠中に葉酸を摂取するように
奨励していますが、実は妊娠前に摂取することで、
双子の妊娠確率をあげるというデータが、
1998年にアメリカで発表されたそうです。

 

できることを取り入れて、
双子妊娠にチャレンジしてみてください。