初めて予定帝王切開をする予定の妊婦さんにとって、
術中術後の痛みがどの程度なのか、対処法があるのかは、
知っておきたいポイントでしょう。

 
当然なことですが、下半身麻酔で行われる帝王切開は、
手術中に痛みを感じることはありません。

ですが、痛みはなくても、内臓を触られている感覚はあります。


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無事に出産を終えた手術後、麻酔がきれてからが痛みのピークです。

 

それは、麻酔がきれて切開の傷が痛みだすことに加え、
後陣痛が始まるからです。

帝王切開は、皮膚と筋肉、子宮壁を切ります。


そのため麻酔がきれると、切った部分が痛み始めます。

 

手術した翌日から、癒着を防ぐために体を動かすように
促されますが、腹筋に力を入れることでも痛みます。

 


そこに、後陣痛の痛みが加わります。

後陣痛とは、出産が終わった後、子宮が元の大きさに
戻ろうとする際に起こる痛みです。

 

陣痛に似た痛みであることから、後陣痛と言われています。

経膣分娩で出産した時には、陣痛がもっと痛みを伴うものなので、
後陣痛には耐えやすいといわれています。

 

ですが帝王切開ではその経験がないため、
後陣痛を強く感じやすいのです。

出産すると、母体は赤ちゃんのために母乳をつくり始めます。

 

すると、オキシントンという子宮収縮作用があるホルモンが
分泌されるようになります。

授乳中に後陣痛を強く感じるお母さんが多いのですが、
それは子宮が順調に回復している証でもあります。


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後陣痛を感じるのは、出産後3~4日くらいだといわれていますが、
個人差があるので1週間続く人もいるようです。

 

床上げを済ませ、1カ月を経過するころには、
後陣痛が治まるのが一般的です。

 
では、帝王切開後の痛みを緩和するには、
どうしたらいいのでしょうか。

まず、痛みのピークである出産当日やその翌日は、傷の痛みと
後陣痛が重なっていて、赤ちゃんを抱くのもままならないほどですので、
遠慮せずに痛み止めを使いましょう。

 

硬膜外麻酔で帝王切開した場合は、そのルートを術後も残しておき、
痛みのコントロールをする病院も多いです。

傷の痛みに関しては、時間の経過を待つしかない部分がありますが、
傷に響くような行為を避けることを意識してください。

 
後陣痛を緩和する方法としては、体を温め、血行を良くするのが一番です。

帝王切開後は、傷を守るために専用のコルセットをつけますが、
お腹だけでなく、手足や足首を温めることで、
体の血行をよくすることができます。

 

経膣分娩の場合は、子宮が元の大きさに戻れば後陣痛はなくなるので、
看護師さんが子宮のマッサージをしてくれることもあります。

ですが、帝王切開の場合、傷を刺激すると別な痛みが
あるので、無理は禁物です。

 
痛みに神経質になると、より痛く感じてしまうものですから、
リラックスできる環境をつくるのも大切です。

枕元に好みのアロマオイルをたらしたタオルハンカチなどを
用意したり、好きな音楽を聴くなど、自分なりにリラックスできることを、
病室で実践するのです。

 

時間の経過とともに緩和されていきますので、
適度に痛み止めを使いながら、乗り切りましょう。

 
そしてもう一つ、帝王切開特有の痛みがあります。

それは、抜糸の痛みです。最近は糸ではなく、医療用ステープラーを
使って、針で傷を止める病院も多く、退院前にそれを抜きます。

ホチキスの針を抜くと聞くと、痛そうと思う人もいるでしょうが、
引っ張られる感覚はあるものの、それほど痛くありません。

 

傷や後陣痛の痛みに比べれば、我慢するほとではないようです。

 
帝王切開では、経膣分娩とは違う痛みを経験することになりますが、
そのすべては、元気な赤ちゃんを産むために必要なことなのです。