日本では今、約5人にひとりの赤ちゃんが帝王切開で生まれてきます。

帝王切開での出産後は、手術後の傷の痛み以外に、
切開前には全くなかったつらい症状に見舞われることがあります。

 

中でも多いのが「生理痛が前よりひどくなった」という声や、
腰痛、そして下痢。今回は、帝王切開後の体の不調と
その対策についてご紹介しようと思います。


スポンサードリンク




 

■「切開前はこんなにひどくなかったのに…」生理痛の悪化

 

出産後に生理痛がひどく悪化した場合は、
まず病院を受診してみることをおすすめします。

単なる生理痛ではなく、何らかの疾患の可能性があるからです。

 

例えば「子宮内膜」という組織が子宮外にできてしまう病気は、
生理が来るたびに出血を起こすため、ひどい生理痛を感じます。

ですから我慢できないほど痛みがひどい場合は、
すぐに病院を受診しましょう。

 

ほかにも胎盤の一部が子宮内に残る「胎盤遺残(たいばんいざん)」
のせいで生理痛が悪化しているということも考えられます。

経膣分娩でなく帝王切開をした場合でも胎盤遺残になるケースがあるので、
心配な痛みがある場合は早めに病院に相談しましょう。

 

■「ずっと腰が痛くて…困っています」帝王切開後の腰痛

 

「帝王切開で出産した後、急に腰痛がひどくなり、
その症状がいつまでたっても取れない」という不調を訴える人も多いです。

帝王切開で一般的に行われているのは横切開ですが、
腹筋は縦に伸びる筋繊維の集まり。

 

帝王切開をするとどうしても腹筋を切らなければならないため、
腹筋の強度が低下します。

すると身体の体幹が弱まり、身体のバランスが崩れてしまうのです。

 

それと同時に腹筋の低下により重心のバランスにも変化が生じます。

その崩れたバランスを引き戻そうと無理な姿勢を続けることで
腰痛になることが多いのです。

 

本来なら姿勢を正せば数日で腰痛は改善の方向に向かうのですが、
楽な体勢を取ろうとして重心をずらして過ごしてしまう人もいます。

すると今度は別の部分に腰痛が発症することとなり、これを繰り返すと、
坐骨神経痛になってしまうこともあるのです。

 

坐骨神経痛は重症化すると歩行も困難な状態になるので注意が必要です。

腰痛を直すのに一番取り組みやすい方法は、正しい姿勢で歩くことです。

 


スポンサードリンク




崩れてしまったバランスを意識して戻すことで、腰痛を改善させることができます。

下を向いて歩くのは逆効果なので、必ず遠くを見つめ、
しっかりとした姿勢で歩きましょう。

 

はじめは痛いと思いますが、我慢強く行うことで、
身体が正しいバランスと重心を取り戻し、腰痛が改善します。

それでも痛みが改善しない場合は、お医者さんに相談してみましょう。

 

■帝王切開後の排便は?下痢が続いて心配な場合

 

帝王切開の出産では、前日から飲食が禁止され、下半身麻酔を
してから子宮の下部を切開し、赤ちゃんを取り出します。

そのため麻酔の副作用で何日か下痢が続く人がいるようですが、
水分をきちんととれていれば、あまり心配はありません。

 

帝王切開では下腹部に傷があるため、
お腹に力をいれると痛みが生じます。

そのため排便しようとしてお腹に力を入れるのを躊躇するため、
思うように排便できず便秘になるケースの方が多いようです。

 

便秘になっても出産後は母乳に影響がありますので、
市販の下剤を飲むことはできません。

 

産婦人科で相談すれば、授乳中でも服用できる下剤を
処方してもらうこともできますが、まずは便が固くなりすぎないよう
予防に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

水分補給や食物繊維をたくさん取り入れる、オリゴ糖やお茶の
サプリを活用するなど、自分に合った便秘対策を試してみましょう。